人生の大晦日


2009年12月31日22時40分、
食事が取れなくなって入院していた義祖母が静かに息を引き取った。
1年の締めの日、あと少しで2010年を迎えようとする寸前、
100歳目前の97歳での大往生であった。真に祖母らしい往き方であったと思う。


入院中の祖母の口癖は「ぴーすに会いたいね〜」であった。
例え意識が朦朧としている時であっても、
娘である義母や、婿である義父、孫である妻、その誰の話題よりも
ぴーすの話題に反応を示した。


祖母を取り巻く家族の中で最も新参者ぴーすの示す大きな存在感。
これまでも義祖母の話として何度も書いてきたことであるけれど、
小さなぴーすが大きな役割を果たしてくれた。


僕は、
これはワンコの持つ体温(スキンシップ)のチカラではないか?と思っている。
ぴーすの大胆なスキンシップ(温かい体温)が祖母に大きな印象(インパクト)
をもたらしたのではないか?


アタマにある理屈(家族であるとかないとか)よりも、
体温こそがより多くの説得力を持つのではないか?
祖母を見ていてそんな思いを持った。


ぴーすは入院中ずっと祖母を枕元で見つめ続けた。
上の写真から。