まるでニホンカワウソ
「昨年はあまりの暑さに度々散歩をボイコットしたっけ。
でも今年はしないね?」なんて妻と話しながら
「ぴーす!散歩に行くよ〜」と声をかけるが早いか?
まるで僕たちの会話で思い出したかのように、
"別荘"と呼ばれる隠れ家に素早くトコトンと逃げ込んだ。
こうなると、頑固者のぴーすは(誰に似たのか?)
僕たちが諦めたと分かるまで出てきやしない。
「ぴーす!もう散歩には行かないよ〜」
「安心しなさ〜い」
何だか立て籠もり犯に呼びかける警官みたい。
ワンコへのナイスな対応を"DJポリス"に教わりたいよ。
トコトコ出てきたぴーすは、「だって暑いんだもん」
と言わんばかりに恨めしい表情で僕を見上げる。
しかし冷房の効いた部屋でぬくぬく過ごしているぴーすは
何で外が猛暑だって分かるんだろう?
良い子のぴーす。その秘密。
最近のぴーすは一筋縄ではいかないのである。
なぜだか分からないが、彼女のアタマの中に、
一番:妻、二番:ぴーす、三番:私
という序列ができてしまっているようで、
僕の言うことを素直に聞かないのである。
ヒザを叩いて「乗って!」と命令しても、
僕をチラリと一瞥し、「思う通りにならないぞ!」とばかりに、
わざわざ妻のヒザにピョンと飛び乗る始末なのである。
妻は、そんなぴーすをたしなめるどころか喜んでいる。
時には父親を立てるくらいの気持ちを持って欲しいものである。
「父親」の威厳もなにもあったものじゃないのである。
上の写真はとっても従順な良い子に写ってるじゃん!
と思った方もいるかもしれない。
なんのことはない。
左手にオヤツを握りしめ、右手に持ったカメラで撮ったのである。
こんなときだけ「従順」なのである。
とてつもなく「現金なワンコ」なのである。
くやしいのである。