まるでニホンカワウソ

「昨年はあまりの暑さに度々散歩をボイコットしたっけ。
でも今年はしないね?」なんて妻と話しながら
「ぴーす!散歩に行くよ〜」と声をかけるが早いか?
まるで僕たちの会話で思い出したかのように、
"別荘"と呼ばれる隠れ家に素早くトコトンと逃げ込んだ。
こうなると、頑固者のぴーすは(誰に似たのか?)
僕たちが諦めたと分かるまで出てきやしない。


「ぴーす!もう散歩には行かないよ〜」
「安心しなさ〜い」
何だか立て籠もり犯に呼びかける警官みたい。
ワンコへのナイスな対応を"DJポリス"に教わりたいよ。


トコトコ出てきたぴーすは、「だって暑いんだもん」
と言わんばかりに恨めしい表情で僕を見上げる。
しかし冷房の効いた部屋でぬくぬく過ごしているぴーすは
何で外が猛暑だって分かるんだろう?